代表メッセージ
代表メッセージ
地域子育てネットすくさぽ 代表理事 大澤浩介
1976年北海道札幌生まれ。
学習塾講師を16年経験した後、児童発達支援事業所の勤務の傍ら2014年帯広市立柏小学校の学習ボランティアとして活動を開始。2020年度からは民生委員活動もスタートさせ、子ども達の教育と地域住民の交流を視野に入れた活動を進める。また、同年「オンライン家庭教師さざれいし」を立ち上げ、学校へ行っていない子や極端に勉強を苦手な子など学習機会から遠ざかっている子を対象に、新たなサービス事業を展開している。
オンライン家庭教師さざれいしサイト
代表インタビュー動画
私は長年、大手学習塾で小中学生を相手に「受験指導」を行ってきました。高校受験が近づくと多くの子は希望に燃えて勉強を頑張ろうとします。ですが、学力は積み重ねであり一朝一夕に上がっていくものではありません。頑張っても頑張っても結果がでず悲しい思いをしている子を何人もみてきました。
私は次第に疑問を持つようになっていきます。「結果がでないのは本当にこの子の能力だけの問題なのだろうか?」と。思えば塾に来ている生徒は多いものの全員ではありませんし、経済的理由や学校に行くことができないという理由で「学び」が制限されている子は少なくありません。そうした子ども達に何か「学びの機会を提供したい」という思いで、まずは、私一人で手を挙げ「学習支援ボランティア」という形でチャレンジを開始したのです。
学習支援スタート時には私1人と先生1人で小学校の空き教室から始まりました。ですが、応募してきた生徒が38人。とても2人で抱えきれるものではなく、知り合いの方等に声をかけて「教える側」の人数を何とか確保できました。その後、地域住民のみなさんと「家庭科実習」と銘打った交流イベントを実施したり、高校生ボランティアを「地域先生」として募集しました。現在は「高校生の成長の場」としての役割も非常に大きく、まさに「学び」の根っこをみんなで育てる活動に拡がりを見せています。
今後は子ども達の「居場所づくり」の場を新たにつくり、そこに地域の住民の方のご協力を仰ぎながら人口減少社会を見据えた新たな「地域包括の形」を提案していける団体を目指して活動していきます。
勉強が苦手で大きく自信を失っている子。勉強したくても家庭の経済的な理由で塾に通えなかったり、発達障害や不登校により学習機会に制限がある子など、さまざまな状況にある子がたくさんいると思います。
しかし、どんな困難を抱えた子どもたちにも「学び」の楽しさを知って欲しい。私たちは「学び」が子ども達の将来を切り開くと信じています。高校生の「お兄さん・お姉さん」に勉強を教えてもらい楽しそうに「わかった!」と話している子ども達の様子を見ていると、この支援が本当に貴重な機会であると感じさせられます。
すくさぽでの経験は、自分を見つめ直し改めて学び直す機会になります。自分が将来どうやって社会に貢献していくかはみなさんにとって大きなテーマであると思います。
「知る」事と「実際に経験する」という事は違います。教科書で勉強したことは実際何に使えるのか?リアルはどうなっているのか?これを経験できる場を提供しこれからの日本社会を背負っていくみなさんの応援ができればと考えています。
現在ご寄付をいただいている皆さま、 本当にありがとうございます。皆さまのご支援のおかげで、地域子育てネットすくさぽ は日々の活動を続けることができています。今後とも変わらぬご支援をいただけますと幸いです。
これからご寄付を検討いただける皆さま、 皆さまの継続的な支援が、子どもたちの学習機会の拡大、さらに新たな地域社会の形の構築に繋がります。私たちと一緒に「教育格差をなくす」という課題に取り組む仲間になっていただけますと幸いです。