ひのでの支援について


①健康・生活
健康な心と体を育て自ら健康で安全な生活を作り出すことを支援します。また、「健康の増進」とりわけ「睡眠」「食事」「排泄」などの基本的な生活リズムを身に付けられるように支援します。さらに「基本的生活スキル」の獲得を目指し、身の回りを清潔に保つこと(整理整頓)や食事(準備も含む)などをひのでの活動に取り入れています。
・クッキングプログラム…ひのでのみんなで「その日のお昼ご飯」を作っちゃいます!調理は段取りが大切ですよね。ひのでスタッフと協力しながら、てきぱき行動します。もちろん、後片付けも大切な「役割」のひとつです。(学校のない日に月2回程度)
・タイムテーブル制度…ひのでの1日は大きく分けると「自由タイム」と「集中タイム」の2つです。ある程度の時間が決まっていて、ひのでの子達はそれを意識して行動します。タイムコールする「役割」の子もいますよ!
・ひので通信の健康コラム…「ひので通信」を毎月発行しています。その月の予定を掲載している他、健康・生活お役立ちコラムも掲載しています。ストレスとの向き合い方など毎月テーマが変わり、子どもはもちろん保護者の方にも参考にして欲しい情報が満載です!
②運動・感覚
姿勢と運動・動作の向上を目的としています。また、保有する視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分に活用できる様に創作活動や農園活動(自然体験)などによって支援します。そして、感覚や認知の特性(感覚の過敏や鈍麻)を踏まえ、感覚の偏りに対する環境調整等を最後に自分で出来る様に支援します。
・農園活動…ひのででは毎年3~4つの作物を育てています(市民活動プラザ六中に畑があります)。土を耕したり、苗を植えたりなどの農作業を体験します。ひのでのみんなは、雑草取りはちょっと面倒くさがる時もあるけど、秋に収穫する時はとっても嬉しそうな表情を浮かべています!農作業が終わった後には、みんなで「モルック大会」をすることもあります✨
・工作/創作活動…子ども達の「好き!」「やってみたい!」は人それぞれです。ペーパークラフトに挑戦してみたり、小物づくりに挑戦したりしています。中にはイラストが得意で「ポストカード」にしちゃった子もいますよ!

③認知・行動
認知の発達と行動の習得を目的としています。環境から情報を取得し、そこから必要なメッセージを選択して行動に繋げるという一連の認知過程の発達を支援していきます。これらの基本的な認知の他に、空間・時間・数の概念形成の習得もあわせて目指します。最終的には子ども達が「自分の認知の形」を理解することをサポートし、自己理解へとつなげていきます。
・空間認知・パズル遊具…「カプラ」「コロガスイッチ(ピタゴラスイッチ的な遊具)」を使って夢中で遊びます。高さや長さを意識することで「自分の作りたい形」を再現していきます。まずは見本通り作ってみましょう!

・集中タイム制度…集中タイムは「自分のやりたいこと」を黙々と進める時間です。また、この時間は他の人の集中を乱さない様に「配慮」をしなくてはならない時間でもあります。ひのでがちょっと大人の放課後デイと言えるゆえんでもあります。
・ひので学習支援…学習障害といっても子ども達の状況は様々です。ひのででの学習支援は全てオーダーメイドで、「点つなぎ」的な視覚・認知機能にアプローチするものもあれば、学校では勉強出来なかった学習内容をひのでのスタッフと一緒に教科書で勉強している子までいます。
※ひので学習支援をもっと詳しく
→ https://sukusapo.site/page-807/
・トーキングゲーム(中学生対象:自己理解)…1~2か月に1回、ひのでスタッフと一緒に遊ぶ「カードゲーム」です。細かい設定にゲーム感覚で答えていく事で、自分では気づいていなかった「新たな自分」に気づく場面があります。


④言語・コミュニケーション
言語の形成とコミュニケーションの基礎能力の向上を支援します。主に「読み」「書き」「計算」能力の向上を目指しますが、その土台となっている認知 機能の底上げにも重点を置いています。また、コミュニケーションは環境の理解と意思の伝達が出来ることを目標とし、相手の環境の理解、感情の理解をサポートしながら社会性を身に付けていきます。
・ひので文庫…「本を読む」かどうかで、その子の世界観は2倍に拡がる可能性を持っています。語彙の獲得はもちろん、さまざまな本の追体験をすることを大切にしています。ひのでスタッフのお勧め本が置いてあったり、みんなで本屋に本を買いにいったりもしています。
・推し活プレゼン…自分の「推し」について、ひのでのみんなの前で「プレゼン」します。分かりやすく伝えるスキルももちろん大切ですが、自分の好きなものの話をしている子ども達の顔はとってもいい顔をしていますよ。
・ボードゲームでコミュニケーション…同年代の子と話すのは緊張する・・・。という子の中には「何を話して良いか分からない」という子も少なからずいます。そんな時はボードゲームで一緒に楽しみましょう!ボードゲームは話す内容がある程度決まっているので、何を話すかへの不安が少なくてすみます。また、一緒に楽しむことで自然と会話が生まれてくるので友達ができやすいですよ(^^)/
⑤人間関係・社会性
他者との関わり(人間関係の形成)を基本とした社会活動への参加が出来る基礎をつくることが目標です。「模倣行動の支援」「自己理解とコントロール」のための支援を中心に行います。特にポイントとして考えていることは、「自己肯定感を育むこと」「自分の行動の特徴を理解すること」「集団に参加するための手順やルール」などをスタッフからのサポートで理解していく事です。
・ありがとうカード(承認・役割の発見)…スタッフからひのでの子たちへ渡すのが基本です。「ありがとう」は他者からの承認であり、自分がそこにいていい理由になります。ひのでが本当の居場所になる様に、子ども達が社会で居場所をつくれる様にという願いがこもっています。

・役割カード&ガチャ×2制度…ひのでに来た子は必ず「自分の役割」を決めてもらいます。自分の役割を果たせた子は帰る時に「スタンプ」をもらう事が出来るんです✨◯個スタンプがたまったら、1回ガチャポンが出来るという決まりになっています!
・ひので食堂…地域の方にオープンする、ひのでが誇る地域イベントです!保護者の方はもちろん、学校の先生、他の放課後デイの先生まで幅広い方が来店してくださっています。自分たちの行為でお金をもらい運営するこのイベントはちょっと大人の放課後デイならではの取り組みといえます。ひとつの目的に向かって、自分がその中でどんな役割を果たせるかを考えることは、とても貴重な体験となっています✨


◯地域支援・地域連携 /移行支援 /家族支援
1、すくさぽ学習支援連携
六中プラザで実施中のすくさぽ学習支援に参加できます。長期休業期間以外の隔週水・金曜日の実施です。地域ボランティア・高校生が勉強を教えてくれる形式で進めているので、大人・高校生・他の同年代・年上・年下の子どもたちが一緒に活動する場となります。プリント学習で、おもに基礎の定着(計算・漢字・英文法の基礎など)を目指します。また、学校の宿題も一緒に取り組みます。もちろんサークルとして、ゆったりとひので内で学ぶこともできます。
※ひのでおよびすくさぽ学習支援の対象学年は小学校4年生~中学生ですが、ひのでに関しては小学校1~3年生向けのサークル「寺子屋ひので」があります。お気軽にご相談ください。
2、十勝放課後等デイサービスネットワーク(TDN)
私たちは地域の福祉の向上に貢献すべく、令和7年に正式に十勝放課後等デイサービスネットワーク(TDN)を発足させます。管内の空き事業所の情報を目的とした「放課後等デイサービス合同相談会」の開催をはじめ、加盟事業所による合同の研修会を開催するなどして、職員の支援スキルの向上を目指す取り組みにも力を注いでいきます。

3、学校連携 /個別相談支援
ひのでの母体であるNPO法人地域子育てネットすくさぽは、「不登校支援」で数多くの自治体の教育行政機関と連携しています。そのネットワークを活用して、多くの保護者の方の学習や登校の悩みなどのご相談に応える事ができます。場合によっては学校との連携の中で「学校の出席カウント」をして頂いているケースもあります。