ひのでのめざすもの

 今日の社会では、学校へ行かなくてはならない。友達と仲良くしなくてはならない。などの感覚が子どもを縛っています。大人にだって「会社に行かねばならない」とネガティブな感覚で捉えている人も多くいるはず。そんな中、未来に希望が持てず「~ねばならない」ができずに不安になり自信を失っている子がたくさんいます。

 「みんなの居場所ひので」では義務感が先行し不安にさせるのではなく、地域の力を使って安心感が持てる場づくりを一番に心がけます。その上で子ども達が自分のやりたい事を選択し、自分なりの一歩を踏み出せる場所でありたいと願っています。

そんな場所に近づくため、ひのででは以下の五つの姿を掲げています。

五つの姿

・どんな子どもでも集える場所

 「居場所」と思える場所は、一つでも多い方がよいと考えます。学校にいづらい、どこにいてもあまり安心できない……など、自分の「居場所」に不安や戸惑いがある子どもが、自らすすんで集まりたいと思えるような場所をつくります。

 ・認めてもらえる場所

 どのような結果であれ、自分のしたことを認めてもらえることは嬉しく、次の活力にもつながり力が湧いてくるものだと思います。子どもの意思を受け止め、共感・尊重し、ともに考える姿勢を大切にし、ひとりの人間としての在り方を守ります。

 ・やりたいことがある場所

 やりたいこと、好きなことをしている間は時間が早く感じられたり、新しいことをたくさん思いついたり、心の動きはとても活発になると思います。やりたいこと、好きなことを通して子どもの世界は広がっていく。私たちは、子どもの「やりたい!」を一番に考え、好奇心を育みます。

 ・少し勇気を出してみる場所

 やりたいことや好きなことの中にも、勇気を出さなければならない場面が必ずあります。詳しい情報を知りたいから専門家の人に話を聞きに行きたい、自分の作品を発表してみたい、など。自分の世界から一歩踏み出す時、それは大きな学びの時です。その場面を見守り、支えていきます。

 ・出会いのある場所

 スタッフとの出会いはもちろん、ひのででは多くの出会いがあります。同じサークルの仲間たち、サークルは違っても同じ時間に来ている仲間たち……中でも特徴的なのは、地域の皆さんがそばにいることです。自分より年下の人も、年上の人も。新たなつながりを築くお手伝いをさせていただきます。

四つの特色

上記の姿を実現する足掛かりとして、さらに四つの特色を打ち出しながら活動しています。

・最初から「やりたい」があるサークル制度

  ひのでの活動は、固定したプログラムではなく、大学生の時間割のように、自分で組み合わせることができます。そのためにサークル制度を採用しました(※サークル活動曜日は固定となります)。やりたいサークルがすでにあれば所属、なければ創設メンバーに。その中の活動を通して、いろいろなものを培っていくことができます。

・不登校・発達の悩みと向き合う

  おもにひのでの中でともに活動してくれる子どもたちにフォーカスした表現にはなってしまっていますが、本来子育ての悩みに「不登校」「発達障害」などのジャンル分けはありません。もっと幅広い意味で、子どもたち本人が抱えるものに向き合うのはもちろん、保護者のお悩みにも真剣に向き合っていきます。一番よいのは子どもたち自身が、今幸せに暮らしていると実感できるようになることです。あらゆる子どもたち、そして保護者の皆様が生き生きとありのままに過ごすことのできるよう、支えていきます。

・地域の人とともに活動する

  すくさぽの活動は、地域ボランティアの皆様をはじめ、地元企業の方々からもご協力をいただいています。定期的な学習支援やイベント運営のほか、ひのでの壁紙をリフォームしていただいたり、ひのでのカーテンを一緒に作っていただいたりなど、多岐にわたり地域の方々と交流する場面があります。日々の活動の中で、外部講師をしていただくこともあります。ひのでは子どもたちと地域を結び付ける場でありたいと強く願っています。

・学習支援を受けられる

  私たちすくさぽが市民活動プラザ六中にて定期的に行っている学習支援の場に参加することができます。小4~中3の子どもたちが集まって、地域ボランティアの方や高校生のお兄さん、お姉さんに勉強を教えてもらう会です。ひのでの仲間になってくれた子はスタッフが見守っているので安心です。人が多いところが得意ではない……などという子は、その時間ひのでの中で勉強することも可能です。学習支援について詳しくは「ひのでで出来ること」欄を参照ください。

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Posted by 浩介大澤